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研究者情報

データ更新日:2024年10月25日

稲津 明広 (いなづ あきひろ) 教授 INAZU Akihiro

メール 研究室ウェブサイト
研究室ウェブサイト

所属組織・役職等

医薬保健研究域 保健学系 病態検査学講座
副系長
医療科学領域 教授

教育分野

【学士課程】
医薬保健学域 保健学類 検査技術科学専攻
【大学院前期課程】
医薬保健学総合研究科 保健学専攻 病態検査学講座 分子生物検査学分野
【大学院後期課程】
医薬保健学総合研究科 保健学専攻 病態検査学講座 分子生物検査学分野

所属研究室等

稲津研究室

学歴

【出身大学院】
金沢大学 博士課程 医学研究科 内科学 1991
【出身大学】
金沢大学 医学部 医 1986
【取得学位】
博士(医学)

職歴

金沢国税局診療所(1992/04/01-1997/03/31)
金沢大学医学部保健学科  医学検査学講座 助教授(1997/04/01-2005/03/31)
金沢大学大学院医学系研究科 病態検査学講座 助教授、准教授(2005/04/01-2009/03/31)

生年月

1962年01月

所属学会

日本臨床化学会 リポ蛋白検査専門委員会委員(2019-2023)
日本臨床検査医学会
日本動脈硬化学会 評議員(2000-)
日本内科学会
日本循環器学会
日本生化学会
日本糖尿病学会
日本老年医学会
日本内分泌学会
米国臨床化学会
米国生化学分子生物学会

学内委員会委員等

○医薬保健系教育研究会議 委員(2020-2025)
○保健学系運営会議 委員(2020-2025)
○医薬保健学総合研究科会議 委員(2016-2017)
○教育企画会議 委員(2024-2025)

受賞学術賞

専門分野

代謝学、病態検査学

専門分野キーワード

脂質代謝、動脈硬化、臨床化学

研究課題

高比重リポ蛋白 (HDL) の機能に関する研究

高比重リポ蛋白 (HDL) の機能に関する研究 HDLが有する機能測定を臨床検査に導入することを目標にする。HDLには細胞由来コレステロール引き抜き能や抗酸化機能、血小板凝集抑制作用や抗炎症作用を有するとされるがこれらの臨床で用いられる測定はまだない。HDL機能測定法を研究し、その測定値から脂質異常症やHDL異常症を分類し、動脈硬化症との関連を検討する。

CETP阻害薬

CETP阻害薬 血清LDLコレステロール値を十分に低下させることで動脈硬化の進展は抑えられますが、スタチンのイベント抑制には限界があり、より強力な薬剤としてPCSK9阻害薬が開発されました。残ったリスクとしてLp(a)やsmall, dense LDL, レムナント粒子がありますが、それらへの介入は道半ばであり、抗体薬やアンチセンス薬の開発が続いています。この中で重症高コレステロール血症やカイロミクロン血症に対して、apoC3やANGPTL3阻害の臨床治験に関心が高まって来ています。また、ヒトで検討したCETP阻害薬4剤の臨床開発はほぼ失敗に終わっていますが、Lp(a)低下作用についてはさらに研究する価値があると考えています。CETP阻害薬はスタチン併用による不利益の可能性が想定されるため、Obicetrapib (TA-8995)の第3相臨床試験はスタチン不耐症を対象に欧米で再開される予定であり、結果を期待しています。

二次性高脂血症、FH様症候群、複合型高脂血症の分子基盤

著書

  • 健康寿命を考えた日常頻用薬の選び方・使い方 診断と治療社 2024/11/07 原著書 分担執筆 978-4-7878-2651-0
  • 臨床検査ガイド 2020年改訂版 文光堂 2020/06/17 原著書 共著 稲津明広 978-4-8306-8037-3
  • 最新臨床検査学講座「生理学」  医歯薬出版 2018/03/01 原著書 共著 稲津明広
  • The HDL handbook 3rd Edition 2017/02/22 原著書 分担執筆 978-0-12-812513-7

論文

  • Putative Pathogenic Variants of ABCG5 and ABCG8 of Sitosterolemia in Patients With Hyper-Low-Density Lipoprotein Cholesterolemia Journal of Lipid and Atherosclerosis 13巻 1号 53-60頁 2023/10/04 査読有 原著論文
  • A teenager boy with a novel variant of Sitosterolemia presented with pancytopenia V Gok, H Tada, M E Dogan, ...., A Inazu, E Unal Clin Chim Acta 529巻 61-66頁 2022/02/12 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • Prevalence, self-awareness, and LDL cholesterol levels among patients highly suspected as familial hypercholesterolemia in a Japanese community Practical Laboratory Medicine 22巻 e038623頁 2020/10/19 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • Serum sitosterol level predicting ABCG5 or ABCG8 genetic mutations  Clin Chim Acta 507巻 11-16頁 2020 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • Clinical whole exome sequencing in severe hypertriglyceridemia Clin Chim Acta 488巻 31-39頁 2019/01 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)

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  • HDL3 Cholesterol Levels in an Elderly Population J Atheroscler Thromb 24巻 2018/01/25 査読無 論説 研究論文(学術雑誌)
  • Protein-Truncating Variants at the Cholesteryl Ester Transfer Protein Gene and Risk for Coronary Heart Disease.  Cir Res 121巻 1号 81-88頁 2017/06/23 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • Novel mutations of cholesteryl ester transfer protein (CETP) gene in Japanese hyperalphalipoproteinemic subjects Clinica Chimica Acta 413巻 42130号 537-543頁 2012/03/22 
  • Genetic cholesteryl ester transfer protein deficiency caused by two prevalent mutations as a major determinant of increased levels of HDL cholesterol Inazu A, Jiang XCほか10名 JOURNAL OF CLINICAL INVESTIGATION 94巻 5号 1872-1882頁 1994/11 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • Increased high-density lipoprotein levels caused by a common cholesteryl-ester transfer protein gene mutation Inazu A, Brown MLほか7名 NEW ENGLAND JOURNAL OF MEDICINE 323巻 18号 1234-1238頁 1990/11 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • Molecular basis of lipid transfer protein deficiency in a family with increased high-density lipoproteins. Nature 342巻 6248号 448-51頁 1989/11/23 査読有 原著論文 研究論文(学術雑誌)
  • HDLの抗動脈硬化性とその評価法  稲津明広、滝野豊 臨床化学 45巻 18-24頁 2016/01 査読無 総説 研究論文(学術雑誌)

講演・口頭発表等

  • 学会誌英文版の発刊と学会国際活動(会議名:第70回日本臨床検査医学会学術集会)(2023/11/18)
  • 高HDL血症の成因とCETP阻害薬 (会議名:JSCC国際学術シンポジウム)(2020/10/30)
  • 高HDLコレステロール血症の意義とHDL機能評価法の試み(会議名:第59回日本臨床化学会年次学術集会)(2019/09/27)
  • 脂質異常症 (会議名:平成29年度第2回薬物療法専門薬剤師集中講義)(2017/10/08)
  • コレステリルエステル転送蛋白の動脈硬化症に対する意義 (会議名:シンポジウム「HDL分子研究の発展とその臨床応用」第84回日本生化学会大会)(2011/09/22)

その他(報告書など)

芸術・フィールドワーク

特許

共同研究希望テーマ

○高比重リポ蛋白機能検査法
○脂質低下薬・HDL機能改善薬の開発・薬理評価
○「遺伝と環境」の相互作用による心血管病疫学調査解析

科研費

○基盤研究(C)「代謝異常関連脂肪肝におけるANGPTL8および小胞体ストレスの役割と先制医療の可能性」(2024-2026) 分担者
○基盤研究(C)「複合型高脂血症発症に関与する肝性リパーゼ活性・内因性リパーゼインヒビターの役割」(2020-2024) 代表者
○基盤研究(C)「コレステリルエステル転送蛋白欠損におけるリン脂質代謝異常と抗糖尿病性」(2012-2014) 代表者
○地域医療基盤開発推進研究事業「パーソナルヘルスレコードを活用した診療(オンライン診療中心とした)における行動変容に関する研究 」(2022-2024) 分担者

競争的資金・寄付金等

○助成金 (2011-2011) 研究 ヒト高比重リポ蛋白濃度を規定する新規遺伝子変異・多型検索  研究奨励金 財団法人 ホクト生物科学振興財団

共同研究・受託研究実績

○ホモ接合型コレステリル・エステル転送蛋白(CETP)欠損症と加齢黄斑変性症の関係を調査するための観察研究(2023-2024)
○IoT等活用行動変容研究事業(2018-2019)

A-STEP採択課題

学域・学類担当授業科目

○検体検査臨地実習(2024)
○検査管理学(2024)
○病態生理学Ⅱ(2024)
○臨床化学検査学Ⅰ(2024)
○臨床化学検査学実習(2024)
○臨床化学検査学Ⅱ(2024)
○薬物代謝学(2024)
○生理学(2024)
○生理学(2024)
○薬物代謝学演習(2021)
○医薬保健学基礎Ⅰ(2021)
○医薬保健学基礎Ⅱ(2021)
○臨床化学Ⅰ(2021)
○臨床化学実習(2021)
○病態生理学Ⅱ(2021)
○臨床化学臨地実習(2021)
○臨床化学Ⅱ(2021)
○生体の機能(2021)
○環境衛生学実習(2021)
○内分泌・代謝学(2020)

大学院担当授業科目

○生命情報処理学演習(2021)
○生命情報処理学特論(2021)
○分子生物検査学課題研究(2021)
○保健学研究方法論(臨床)(2021)

他大学の客員教授

教育活動(FD)に関する研究

国際事業協力

留学生参加の社会活動

審議会等の参加

○石川県医師会臨床検査精度管理調査委員会委員(2000/04/01-2024/06/30)

講演可能なテーマ

○心・脳血管疾患予防のための食事・薬物療法(キーワード:食事療法 薬物治療)

その他公的社会活動

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